こんにちは!ジーサルース浦和店です。
「そろそろ痩せなきゃ」
「健康のために運動しないと」
そんなふうに頭では分かっているのに
なぜか行動に移せない…。
このような経験は
多くの方に共通する悩みです。
特に40代を迎えた方にとって
加齢による体重増加や
健康への不安は切実。
しかし、いざ行動しようとしても
続かない、そもそも始められない——。
この記事では
「痩せたいのに動けない理由」について
脳と心の最新科学に基づいた
知見から深掘りし、どうすれば
「動ける自分」になれるのかをお伝えします。
なぜ行動できない?それは“太ることで脳のやる気スイッチが効きづらくなる”から
「太っているから運動がしんどい」
「体が重くて動く気がしない」
——こうした説明は、長らく
“行動できない理由”として
一般的に考えられてきました。
しかし、最近の研究では
もっと根本的な脳のメカニズムが
行動に影響を与えていることが
わかってきました。
高脂肪食とモチベーション低下の関係
ある実験では、マウスに高脂肪のエサを
5ヶ月間与え続けたところ
たった4週間で運動量が激減し
走り回る意欲を失ったという結果が出ました。
引用元:『高脂肪食による動機づけの低下と報酬価値の変化』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25582517/
脳を調べたところ「やる気」に関わる
ドーパミンの働きが低下していたのです。
これは「やる気がないから太る」のではなく
「太ること自体が、やる気を司る
脳の機能を弱めてしまう」という
逆転の因果関係を示しています。
人間もマウスと同様、ドーパミンの作用が
やる気や快感と深く関わっているため
太れば太るほど運動へのモチベーションが
出にくくなる可能性が高いと考えられています。
心のブレーキ:不安・恐怖・過去の失敗が“やる気”を邪魔する
行動できないもう一つの大きな要因が
心理的な抵抗感です。
「痩せなきゃ」と思っているのに
動けないのは、感情面に原因が
あることも多いのです。
人は“感じたくない感情”を避ける
たとえば、運動を始めようとしたとき
次のような感情が出てきたことはありませんか?
- 「どうせ頑張っても痩せないかも」
- 「また失敗するのが怖い」
- 「他人より自分は劣っている気がする」
これは過去の挫折体験や自己評価の低さに
起因しているケースが多く
こうした感情を避けるために
無意識に行動をストップしてしまうのです。
「めんどくさい」の正体は恐怖や不快感
よく「運動はめんどくさい」と言われますが
実はこの“めんどくさい”という感覚の裏には
避けたいネガティブな感情が
潜んでいることが多いのです。
- 疲れたくない
- 成果が出ないのが怖い
- 痛みやキツさを感じたくない
このように、「行動すること=
不快になるかもしれない」と心が判断し
自分を守るために「やらない選択」を
してしまうのです。
食事制限が続かないのは、感情を食べ物で抑えているから
運動だけでなく、食事制限ができない
続かない理由にも、心理的な側面があります。
たとえば、日々のストレスや不安を
甘いものや炭水化物などの快感を
与える食べ物で紛らわせている人は多いです。
そのような人にとって
食事制限をすることは
単に「我慢すること」ではなく
抑え込んでいた感情を直視することになり
心理的にとても負担になります。
「サラダに変えたら気持ちが落ち着かない」
「イライラが増える」
そんなときは、食べ物が感情の
逃げ道になっていた可能性を
考えてみましょう。
解決策:「やる気」を待たずに“仕組み”で習慣化する
ここまでの話をまとめると
痩せたいのに行動できない理由は
以下の2つに集約されます。
- 太ることで脳内のドーパミンの働きが低下し、やる気が出にくくなる
- 行動しようとすると、不安・恐怖・ストレスなどの感情が湧き、それを避けるために動けなくなる
この2つのハードルを超えるには
“やる気”を頼りにしない仕組み作りが重要です。
具体的な対策例
- 小さな行動から始める:たとえば「スクワット1回だけ」「駅で階段を使う」など、達成感を得やすいミニ目標を設定。
- トリガーを作る:朝のコーヒーの後はストレッチ、歯磨きの後に腹筋など、既存の習慣に新しい行動を紐づける。
- 感情に気づく練習をする:動けない時、「今、自分は何を避けてるんだろう?」と問いかけてみる。
まとめ:頭と心を一致させることで、ダイエットは進み出す
「痩せたいのに動けない」という現象には
意思の弱さではなく、脳と心の仕組みが
深く関係しています。
太ることで生理的にモチベーションが低下し
加えて行動に伴う不快な感情が
ブレーキをかける。
その二重の壁を理解し
“やる気ではなく仕組み”で
行動を始めることが
ダイエット成功の鍵です。
「また続かなかった…」と自分を責める前に
まずは自分の脳と心の仕組みに
優しく寄り添ってあげることから
始めてみてはいかがでしょうか。